文系科目が得意な人ほど「高校生物」の選択は受験で有利に
「受験の理科科目に生物を選ぶか迷っている…」
「物理と化学の方が有利だろうか…」
など迷う人も多いことでしょう。
確かに、医学部受験の際に、化学と物理を理科科目として指定されている大学もあります。
とはいえ、化学はまだしも、物理は計算が苦手なので避けたい、ということもあるでしょう。
こうした消去法で生物を選ぶ人もいるでしょう。消極的な理由であってもやるしかないから、と思って生物学習に向かっているとモチベーションも上がらないことにもなりかねません。ちょっと考えの方向を変えてみてはいかだでしょうか。
文系科目が得意な人ほど「高校生物」の選択が向いている3つのポイント
① リード文の内容が長めで丁寧な読解が必要である
② 論理的文章を読み解く際に、計算は基本必要ではない
③ 文章の意味が分かれば各設問はそれに沿って解答できる
「英語や現代文は得意だけど理系科目は苦手」な人は実は生物向き
英語や現代文は得意なのだけれど、理系科目は苦手、という人は、実は生物に向いていると言えます。まあ、なんとなく覚えることは多いけれど、ともかく覚えていけばなんとかできるだろうと取り組んでいる人も多いことでしょう。でも、実際の試験では、知識がいくらあっても問題は解けないという事も少なくありません。というのは、実際には生物の試験で出題される問題は知識だけで対応できない場合が多いのです。
例えば、共通テストは「思考力」を試すものとして出題されているということはよく知られています。共通テスト最初の年の受験生から「考えれば解ける問題が多かった。知識はあまりいらないですね」という感想が出たこともあります。また、知識が十分でも、どうしても問題意図が読めず、選択肢をことごとく外してしまったという生徒さんの例もあります。つまり、問題内容をしっかり読み取り論理的に設問を分析していくことができると生物問題は解答できるということです。
さて、国語、特に現代文は得意ですか?あるいは、英語や古文などの読解は苦にならない、という状態でしょうか。もし、長い文章を読み解くのが苦手ではない、苦にならないということなら、理科の選択としては生物が向いているということになります。もちろん、近年の流れとして、どの科目でも思考力を必要とする長文のリード文を読み解く問題が増えていることは間違いありません。それでも、社会科問題のように長い文章を通して題意を読み取り、適切な答えを導き出していくという点で、生物はいわゆる文系科目が得意な人に向いていると言えます。
理科選択で迷っている人は、自身がどのような問題に向いているのか、どのような内容だと取り組みやすいのかをよく見極めて科目を選ぶようにしてください。覚えることが少なくても、計算ミスが多い場合は物理は向かないということになります。文系科目は得意なのだけれど、でも理科は受験科目で必要だ、という人には生物がおすすめです。むろん、覚えるべき項目は多いのですが流れを押さえて関連付けていければ、案外、知識は定着します。ここで必要なのが「読解力」というわけです。
文系科目が得意な人ほど「高校生物」はやはり得点源になる!