高校生物をゼロから得点源にするまでの勉強法と注意点の紹介

「生物をどのように勉強したらよいか」漠然としている……。
このような不安を抱える受験生も散見されます。
生物と生物基礎の教科書は計700ページに及びます。膨大な量の用語と細分化された単元を前に、どこから手をつければよいか気圧されてしまうようです。
難関生物の対策はできない子ほど参考書だけに頼る!「教科書」理解が甘いと合格できない
すべての学習、勉強に共通する心構えですが、やはり「千里の道も一歩から」で、
実は、まずは教科書内容 の正確な理解と暗記の徹底が、地味ですが成績を伸ばすいちばんの近道です。入試問題は、国公立私立ともに教科書を基に作成するからです。
実際に旧帝大、早慶などに合格している生徒ほど、教科書や資料集の理解がしっかりしています。一方で、難関大志望だけど実力がない生徒は、ネットで見つけた人気の参考書ばかり勉強してしまっています。
教科書理解の次は「細胞小器官」の働きを理解するのが重要
まずは細胞小器官のはたらきから理解する必要があります。当たり前のことですが、すべての生物は細胞からつくられているので、生命の基本単位とも言える細胞と、そのはたらきを司る細胞小器官を理解しなければ、その後の生命現象も意味を把握することができなくなります。当然の帰結として大学入試では100%、細胞小器官に関連する問題が出題されます。
DNAが存在する核やミトコンドリアはもとより、リソソームのはたらき(オートファジーに関する研究で大隅良典先生はノーベル生理学・医学賞受賞)、細胞内の情報伝達ほか……。
ノートまとめと教科書と資料集の確認の往復で定着させる
習熟度が深まったかどうか、あるいは理解や暗記がまだ浅薄かどうかについては、自分の記憶を辿り、(思いつくままでよいので)ノートに書き込むと明確に分かります。その都度、教科書と資料集で確認し、理解が不足していたり失念していたりした領域を書き込むと、確実に理解と暗記が定着するでしょう。
例えば細胞小器官のミトコンドリアについては「呼吸の場・エネルギー生成の場→マトリックス・クエン酸回路→内膜・電子伝達系(酸化的リン酸化)、内外二重膜をもつ、独自のDNAをもつ、独自のリボソームをもつ、半自律的に増殖する……」といった具合で理解の度合いが分かります。
このようなノートのまとめ方は、入試でもっとも差がつく記述問題の対策にもなります。繰り返し継続してゆくと理解力が深まり、入試問題に対応する思考力も着実に高まります。記録・記憶のツールだったものが、思考のツールへになり、リテラシーの向上にもつながってゆくのです。
生命のシステムの複合的な理解は必須
生命現象はつねに流動しています。外部環境の変化に対応しながら平衡を保つ仕組みが恒常性(ホメオスタシス)です。このホメオスタシスの仕組みだけでも、心臓のはたらきをはじめとした循環系、内分泌系(ホルモン)と自律神経系、呼吸器系のバランスを複合的に理解することが受験生物において求められます。
このように個別の知識や記憶を単に積み重ねたところで(もちろん一定の知識と記憶は必要不可欠ですが)考察問題、記述問題で得点できるようになることは難しいのです。大学は、体系化された生命現象についてのシステム思考の理解を求めているのです。
実験考察問題、記述問題においても、生命現象の複雑な散逸構造の一端を理解し、記述できる思考に到達しているかどうか大学側は試している、といえるでしょう。
難関大の生物は、論理的思考力、読解力、記述力の総合力が問われる
難関大学の生物を得点源とするには、日ごろから論理的な思考力、読解力、記述力を修練する必要があります。これらを習熟、修練せずに、無為無策で思考力を要する問題や記述に対応できる受験生は古今、絶無です。
当たり前のことを日々、積み重ねてゆくことが生物を得点源とする近道なのです。
難関大の問題の多くはメッセージ性と明確な意図がある
「生体防御のしくみはどのようにして精妙に構築されているのか」
「どのように進化がおこり、生物が多様化したのか」……
とくに国公立の難関大学ほどメッセージ性を帯びた問いが投げかけられます。大額大額は論理的に深く考え、生命現象を正確に理解している受験生を求めています。
入試問題を解くことを通して生命科学、生物学の方法論、複合的な思考性を問うているのです。
リード文を正確に読み取り、生命現象のフレームを把握し考察する
思考力、読解力を要する設問に素早く対応するには、リード文を正確に読み取り、設問がどのような生命現象のフレームを問うているのか把握し、実験データや条件に沿って演繹的あるいは帰納的に考えを進め、推察・考察によって初めて正解にたどり着くのです。
「なにが真であるのか」について思考のプロセスを踏まえながら答えを導く作業であるといえます。
ダーウィン生物塾では幅広い思考力と真の学力を醸成する指導を徹底しています。
リード文から仮説を立て、実験データを考察する力が問われている
「リード文(仮説)→実験データと結果→考察・推察」という形で問題は作成されます。
問われるのは「考察・推察」の個所であることを鑑みると、日ごろから生命現象に対して「なぜこのようなシステムと機能、構造で成り立っているのか」について考える習慣をつけ、調べたり考えの断片をメモしたりすると生命現象のつながりが見えてきます。さらに少しずつ生命現象の全体像が浮き彫りになってきます。
それぞれの生命現象についてこのような状態に理解が到達すると、成績は飛躍的に伸びるようになります。この背景には広汎な基礎知識と深い理解があってこそ、であることはいうまでもありません。考える習慣が成績を伸ばすのです。
これらのことを鑑みてダーウィン生物塾では自律的に考えて得点の上積みにつながる指導をしています。
2025年度以降も、生物は知識のインプットでは太刀打ちできない
知識問題は得意であるけれども、リード分が長く記述問題や考察問題となると伸び悩んでしまう、という受験生を(かなり)多く見かけます。
知識問題は、一定の時間をかければだれでも解けるようになります。しかし、これからの受験生物は、平面的な思考によって知識をインプットするだけでは、到底太刀打ちすることはできません。時代の要請は、精確な思考と推察です。入試を通して大学は創造につながる要素も求めているといえるでしょう。
このようにいっそう論理と思考・推察が求められる時代です。この要請は、2025年度共通テストの生物を見ても明らかでしょう。ダーウィン生物塾では、思考問題、記述問題でより得点できるよう鍛錬し、習熟度を高めます。
繰り返し繰り返し思考訓練を行うことが生物を得点源にする近道
さて、「暗記と知識問題には対応できるけれども考察問題、記述問題になると得点が伸び悩む」という受験生は、どのようにしたらリード文の長い、考察問題に少しずつ対応することができるようになるのか……。
一朝一夕にはゆかないのは当然で、どうしても時間がかかります。高校2年、高校3年の早い段階からトレーニングすることが必須です。
国公立の問題を軸に繰り返し、繰り返し長いリード文と実験条件を読み込んで、問われている事象を精確に理解し、思考の道筋を腑に落ちるまで考え抜くことが不可欠です。
リード文と実験結果には解答につながるヒントが必ず記されています。そこに着眼して考察・推察する思考訓練を重ねてください。正しい理解と学習法の積み重ねが、入試本番でどのような状況にも対応し得る底力を養成するのです。
臨機応変な対応力、双方向のコミュニケーションが成績を伸ばす
難関大合格を目指して成績を飛躍的に伸ばすには、考察問題や記述、苦手な単元にあえて斬り込んでゆく必要があります。苦手な単元を気軽にかつ積極的に質問することができて、臨機応変に対応できる環境が、受験のための学習塾に適しています。
さらにやや引っ込み思案で質問が苦手な生徒に対しても、講師が口頭試問などを通して素早く弱点を把握し、コミュニケーションをとって成績を伸ばしてゆくのがダーウィン生物塾です。
個別指導ならではの弱点把握と徹底した受験指導で合格へ
大手予備校のような集団授業の形式では、生徒一人ひとりの弱点や志望校に合わせた指導が難しく、苦手な単元も置き去りにされるケースが散見されます。個別指導では、生徒一人ひとりに合わせて習熟度を把握し、受験相談にも気軽に対応できます。
一方で学生講師が主体の個別指導は、生徒との年齢の近さから接しやすい点はあるものの、合格にたどり着くための徹底した受験指導やアドバイスには、質的にもかなりばらつきがあります。考える力をつけて成績を伸ばし、合格を第一に掲げた場合、まずは体験授業の受講をおすすめします。
難関大に合格するためには、考察問題や記述問題への苦手意識を払しょくして加点につなげることは必須です。ダーウィン生物塾では、不得手な単元や記述問題への苦手意識を解決し、考える力を醸成することによって合格点に到達させる指導法が確立されています。
次のような生徒さんは、ぜひダーウィン生物塾の扉をたたいて生物を得点源とするべく第一歩を踏み出してください。
- 生物に苦手意識があり教科書や問題集を開いて頭に入ってこない生徒さん
- 基礎は習得しているものの、実際の問題演習にうまく対応できない生徒さん
- 入試レベルの問題について目標の点数に到達することができない生徒さん
- 生物を入試の得点源にしたいと考えている生徒さん
- 志望校に合格したいとの高い志を持ち続けている生徒さん
- 市販の問題集を予習・復習しても成績が上がらないとの悩みを抱えている生徒さん